きみに守られて

「バケモノだ!撃て!撃て!」
一斉射撃が始まり短銃がマシンガンと化した。

頭を後ろにピックピックと振りながら
両腕の血を振り落としていた体に
豆粒が当たる感覚でいたユリツキは、
周りに落ちた鉛の玉を見て
初めて気づき警察官を見る。
「ぼくになにするんだ!」

本能的に恐怖を振りまく動物が
獲物を威圧するような奇声をあげながら、
警官隊を見た顔には血のりが眉から口にかけ、
流れるようにこびり付いていた。


走り飛び蹴る一撃で充分。

拳は頭を砕き肘は顔にめり込み
蹴りは体を腰から逆に曲げ
手刀は胃袋と腸を散乱させた。
逃げる者を追い、
後ろから背骨を掴み引き出す頭と胴体を千切る。

千切るというより、物凄い早さで
切れると云ったほうが正しい。

薄ら笑いで殺戮を楽しんでいた。

数十人の警察官は肉の塊になる。