きみに守られて


一台のパトカーが到着して
中年の紳士が車から降りる、
拡声器を渡されユリツキらに問う。

「私は警察署長だ!
その車は私の車だ!
大人しく私に殺されなさい!
それとも蜂の巣にされたいか!」

滑らかに整えられた七三の髪形、
鼻先から上は精悍な顔立ちだが、
鼻の下は情けないほど口角が
下がっていた。


「おいおい、
見た目と言ってる事が合ってないぞ。
それに生かすっていう選択肢はなしかよ!」

ただの車泥棒なら命は無事だろうが
盗った車が警察官の物、
射殺しても内内で何事もなく処理される。

「どうするんですか?」
残された道はただ一つ。