きみに守られて

ホテルをでる時間を見越して
彼女を目覚めさせる。
カーテンを開け広げて、
朝の白さを部屋へいれる。

「もしもし~起きてください~」


手首で瞼を押さえる優里。

「オハヨウございますぅ」
いちいち可愛い、と思う。


ラブホテルを出て
車をあても無く走らせながら、
ユリツキが得た
この世界の情報を簡単に話す。

「悲しい世界なんですね」

「ぼくがいるから、大丈夫!」
単細胞的な自信を匂わせながら
言っていた。

しばらくすると一台のパトカーが
ルームミラーに映る。

緊張した面持ちで
制限速度と交通ルールに気を配るが、
真後ろについたパトカーは衝撃の行動をとる。
ユリツキらの車になんの警告もなく発砲してくる。

「なぁにぃ?!」
悲鳴を上げた優里を
床に伏せさせ、アクセルを踏む。

「やってることが普通じゃねよ!」
ルームミラーにユリツキは悪態気味に叫んだ。