きみに守られて

二人は横並びで手をつなぎ、
ピカピカの一年生の後ろ姿と
歩調で歩いて行った。

山道はじわじわと上り坂に変わり
二つの山が抱き合い
触れ合っているほどの
山間に到着すると
霊山のように、
林立する杉木立が
物静かに美しく出迎えた。

どこからかホオジロが
ピユルルピユルルと鳴き
チチッチチチッと地鳴きをして、
シジュウカラも弾み出すような
二拍子調子で鳴いていた。

「なんか背筋をピシっと
厳粛な気分にしてくれる場所だね」

樹間の道、
ぐるりと、
くまなく瞼に焼き付けるように
体を回転させてた。

辺りは深緑の杉の木だらけの筈だったが、
溶けこむ夕陽で、
色づき始めたイロハ楓の
黄色をしている。