「ウンコをしたかっただけですか！」
力が抜けたユリツキは
これ以上聞く気が失せた。

いつか殴ってやろうと考えつつ、
質問しても
結果は変わらないのだろうと思った。
変わらないなら
知らなくても良いと感じた。


（もしかしたら、
帰ってきた時、
ぼくは正常ではないのかも。
嫌ってる？彼女を？ぼくが？
でも大恋愛しているかも。
うわ！真実味はなさすぎ。
たとえぼくが嫌われても
記憶は消されるしな。
今、凄く行きたい。
行きたいだろう。
十六才なのか？、
会いたいな、
行くしかないんだけどな、
この状況だとな。
どうせ心読まれてるし。
いろいろ誤魔化された感じもあるけど、
もっと聞いてみたいけど、
腑に落ちない部分もあるけど。
第一、
空間を移動したって
どこから来たんだよ、
大島さんが入りこんだ空間から
出てきたんだろう？神様は？
あれ？なんとか引き戻したって
言ってたっけ？
まぁ、いいや。
どんなになっても、
残りの人生がクズになっても
あの大島優里といられるなら行こう、
そして全身全霊で守ろう、
なんか生まれて始めて本気で、
本当に、
ぼくが役に立ちそうなんだからな、
よし！いこう）
決断した。