きみに守られて

「うそ!
だって何もしないじゃない・・
会った頃は
あやしい行動とっていたのに、
今はそんな素振りも見せないし・・
私が”ユリ兄”って呼んでるから?」

「・・いや、そんなんじゃない」

「じゃ、なぜ?」

「だって、おれは、
君を守る者だから・・」

「どうして嘘をつくの?
私に女として魅力が無いから?
女優じゃなきゃダメなの?
女優の私だけがユリ兄は好きなの?
お願い生身の愛で私を愛して。
生身の真っ直ぐな目で私を見て。
私たち、時間が限られているのよ・・
元の世界に戻ったら
なにもかも忘れちゃうのよ!?
私はユリ兄が好き。
だから、だから、いいじゃない。
どうしてそんなに頑ななの・・」

柔らかい優里の顔に
深い悲痛の色が浮かんでいた。