きみに守られて

ユリツキが言う。
「昔、俺ってさ・・
なんて言っていいのかな・・
たとえばさ、
真夏の道端でさ、
汗も出尽くして、
喉もからからで倒れかけてるときに
親切な人が一杯の水とか、
温かいお茶とか
差し出してくれているのに
”こんなんで俺の喉も体も潤せねぇよ!”
って突っ張り返すような人種だったと思う」


「そうだな。
なんとなく解るよ。
自分から拒否して、
文句を言いたがる。
なんでも不満に思っていないと、
不安でしょうがない
手に負えない人種だよな、俺らって。
逆恨み逆ギレ症候群てな。」

「逆恨み逆ギレ症候群?」

「逆恨み逆切れ症候群。」

2人はお互いの肩に手をまわして
笑った。