彼の精神的ショックは
ユリツキの想像を越えたことが
その顔色で伝わった。
どこまでの秘密を共有するのが
”友”なのかと思った。
「言わない方が
やっぱり良かったか。悪い・・
俺、自分が楽になりたいばっかりに、
正樹を追い詰めるような真似をして」
正樹はゆっくり頭を横に振る。
「いいんだよ、
ある日突然ユリツキたちがいなくなる方が
俺は辛いし悲しいと思う、
話してくれて正解だよ。
俺の方はせいぜい
三日三晩寝れないくらいだから。
ユリツキに比べたら
俺のなんて蚊に刺された程度のモノだよ。
あとさ、優里ちゃんにはこの事は
とりあず内緒にしとこうぜ、
俺と付き合う訳じゃないけどさ、
やっぱりそれを俺が知ってるって
優里ちゃん知ったら、
変に意識するだろうし」
「そうだな・・」ユリツキは軽く頷いた。
「優里ちゃんと俺付き合うのか・・。
それは、
なんて言うか嬉しくもあり
悲しくもあるな・・」
風に揺れた正樹の前髪が物悲しかった。
正樹も大島優里に想いをよせる者なのだ。
夕闇が迫り、
静かな里山の間を流れる川は
哀憐としていた。
結局釣どころではなくなり
二人は帰路につき一度分かれた。
夜が明ける前、
まだ優里も寝ている時間に正樹は
ユリツキの元を訪ねる。
ユリツキの想像を越えたことが
その顔色で伝わった。
どこまでの秘密を共有するのが
”友”なのかと思った。
「言わない方が
やっぱり良かったか。悪い・・
俺、自分が楽になりたいばっかりに、
正樹を追い詰めるような真似をして」
正樹はゆっくり頭を横に振る。
「いいんだよ、
ある日突然ユリツキたちがいなくなる方が
俺は辛いし悲しいと思う、
話してくれて正解だよ。
俺の方はせいぜい
三日三晩寝れないくらいだから。
ユリツキに比べたら
俺のなんて蚊に刺された程度のモノだよ。
あとさ、優里ちゃんにはこの事は
とりあず内緒にしとこうぜ、
俺と付き合う訳じゃないけどさ、
やっぱりそれを俺が知ってるって
優里ちゃん知ったら、
変に意識するだろうし」
「そうだな・・」ユリツキは軽く頷いた。
「優里ちゃんと俺付き合うのか・・。
それは、
なんて言うか嬉しくもあり
悲しくもあるな・・」
風に揺れた正樹の前髪が物悲しかった。
正樹も大島優里に想いをよせる者なのだ。
夕闇が迫り、
静かな里山の間を流れる川は
哀憐としていた。
結局釣どころではなくなり
二人は帰路につき一度分かれた。
夜が明ける前、
まだ優里も寝ている時間に正樹は
ユリツキの元を訪ねる。

