きみに守られて

「神様も愚痴とか言うんだ」

「元々お前らはオイラから
出来てるんだぞ、
お前知らんのか?勉強しろ!」


「じゃ、
その膿が出ない人間作れば
いいんじゃないの?」

「膿がない人間。
それはオイラとまったく同じで、
分身だ。
多少の膿が人間を進化させる。
膿があるから神様じゃない。
しかし、
発展し過ぎた人間は
膿を好きなように増やしやがる。
制御できる力も与えてるのによ、
ここまでになるとは
オイラも計算外だったんよ
でもよ、
最後まで見届けなきゃイカンからよ」

「神様ってなんか管理職みたいだな。」

「イヤ~おまけに単身赴任だ。
いずれオイラの土地に帰るけどよ」

「いつ帰るんだ?」

「お前らが想像もつかん程先の話しだ。
まぁオイラの話しはこの辺でいいだろう」


(もっと聞きたい、神様の諸事情を・・)

「なぜおれが選ばれたんだ?」


「ん?・・?・・・
たまたま・・
ここを良い時間にお前が通った。
そしてお前の脳波が
あの子の熱狂的なファンだと
オイラに伝わった。
変なヤツより、
お前らみたいなファンなら
必死であの子を守るだろうと
思ったわけ」