きみに守られて

優里がぼやく
「なんかさ、この頃つまんない。
ユリ兄、正樹さんとばっかり遊んでるし」

優里がチロを捕まえて言う
「そうですよ、
僕達とも遊ばなくなってきたし」

勝手にチロにぼやかせていた。

「あのね、君達さ、
そうやって文句を言ってるぐらいなら、
君らが君らどうしで
仲良く遊べばいいとぼくは思うな」
強引な言いかたをするユリツキ。

「ヒドイ!酷すぎよ!しんじらんない!」

そう叫びながら優里はユリツキの肩を掴み
前後に揺さぶる。
ヌイグルミの頭部のように力無く激しく前後した。

次に優里はチロを持ち上げ
「なんて無責任な
発言をするんですか!!」と
ユリツキの背中にチロを投げた。

事情を知らない大勢の犬や猫達もあつまり
新種の遊びと勘違いをして
ユリツキは総攻撃を浴びせた。

なんだかんだ言いながらも
毎日を楽しくすごすのである。