彼女が、いや、"元"彼女が出て行った後の部屋には、 残ったのはいつもの景色で、 新たに、寂しさと妙に脈打つ自分の心音が、加わっていた。 飯も食わずにベットにもぐりこむと、何も考えないために眠った。 それなのに、夢に出てきたのは、 仲良く手を繋ぐ鈴音と工藤。 夢なのにはっきりと、心臓に痛みが走った。 敗北の証だと、気付いた。