「あ、それに」 工藤は続けた。 「白木さんは僕のことが好きなんですよ? 毎日本も読まないのに図書館に来て、僕が本を読んでる姿をずっと見てる」 「バレバレでしょう?」と鼻で笑って俺を見る。 その姿にいらっと来る。 そんなん、気付いてんだよ。 "俺はお前より劣ってる" そう言いたいんだろう? 「鈴音のことを本気で好きなのは、お前じゃない。俺なんだよ」 少し大声を出すと、すっきりした。 それに、工藤の表情が少し歪んだ。