「分からないところがあって。
....色々と、ね」


不敵に微笑む工藤を見て、生徒だとは思えなかった。

この感じは、
俺があからさまに「不良」で、先輩と殴り合いをしたときに感じたものに似ている。


憎しみか.....殺気?
ピリピリした張り詰めた空気。


それは壊れることなく、資料室に移動した俺らの周りにあった。



工藤はその空気を壊そうともせず、話し始めた。