「あ…あたしもごめん。」


やっとの思い出絞り出した言葉でせきを切ったように次々と言葉が出てきた……


「あたしはあらにぃに世話になってばっかりなのに


迷惑かけてばっかで

あたしにこんな事言う資格無いけど、



あたしは、あらにぃが

好きです。」


「俺も………」



「あらにぃの全部……全部壊したんだよ?あたしは……許してくれるの?」

あらにぃの驚きの俺もに、戸惑いながら言い返す。


「何言ってんの?俺は何も壊われてない。美佳…そっちこそ、俺のこと許してくれるんか?」


「別に起こってないから……ずっと嫌われてると思ってたし」



「じゃあ、」



そう言ってやっと離れたあらにぃは、覚悟したように背筋を伸ばしてあたしに向き直った。