「そんなことないよ!」


「そんなことあるから!あらにぃの全部を奪ったんた!あらにぃが笑わないのは、あたしがいるからだよね!」



そう・・・・あらにぃはあたしと会った日から笑ってはいない。



ずっと、あの頃の笑顔と違う。本気で笑ってない。



「気付いてたんだ、新君が笑ってないの・・・・・・・

でもそれは美佳のせいじゃないから」



あたしは首を横に大きく振る。


「・・・・・・・まあいいよ。今はあたしたちにはどうにも出来ないから。でも覚えといて?



責めるな」


「はぁ?もう一回!」


「もう言わない。もう後夜祭終わっちゃった」

そういわれて時計を見る
長い針は9を指している。9時?



「有り得ない。ごめんね、迷惑かけて。今まで通りに生活していくわ」


これはあたしに対するあたしの宣言。ここでいきなり変えるのイヤやから。
こんだけ無神経なことしてたんやから、逆に開き直ってやる