沢山の時間を涼介と過ごして…。
高校2年生になった春。
少し背が伸びて髪を茶色に染めた涼介。また、かっこよくなりやがって…。
そしてピアスを付けはじめたアタシ。涼介に勧められたのがキッカケ。
「涼介ー!!」
「李乃。おはよ。」
「おはよー。」
今日は新入生が入ってくる。
学校に着くとアタシと涼介は職員室に呼ばれた。
「お呼びでしょうか。」
先生はため息をついて分厚く止められたプリントを出してきた。プリントには、それぞれアタシ達の名前が書いてある。
「先生、何ですか?このプリント。」
「……お前等宛てのラブレターだ。」
「は?」
アタシも涼介も首を傾げた。
「入試の日に何でこの学校を希望したのかアンケートをとったんだが…。」
「はい…。」
「男子の半分以上が夏本が通っているから。と書きやがった。」
「はい?」
涼介が眉をひそめる。新入生に妬いてるの?
「女子の半分以上も早川が目当てでなぁ。」
「「…(苦笑)」」
涼介共々苦笑い。
「アンケートに、お前等宛てのメッセージも書いてあったから、やるよ。」
「はぁ…。有難うございます…。」
職員室を出ると沢山の新入生がやって来た。