ボールを当てられた日から何日か経ち、頬も治りました。
そして、今日は朝から雨の日。なんか憂鬱…。
「はぁ…。」
私はため息をついた。
「どうした?」
涼介が心配そうにアタシの顔を覗き込む。涼介さん?顔が近いですよ?
「なんか憂鬱だなぁ。なんて…。」
「…雨…だからか…?」
「かもね♪」
「ねぇっっ!!」
後ろから声がした。
「はい?」
後ろのドアから顔を出したのは2年生の富浦亜実先輩。
「早川くん、いる?」
「あっはい。俺ですけど…。」
「ちょっと、いいかな?」
亜実先輩が可愛い声で言った。
「はい。」
亜実先輩は涼介を連れて何処かへ消えていった。