眠気を我慢し耐えていた昼休み。アタシのオレンジの眼鏡が机の上から落ちた。
「李乃ちゃん。」
「雨木さん。」
「李乃ちゃん、早く涼介くんの事諦めてよ。」
「は?」
「フフフ。李乃ちゃんって自分の気持ちも伝えられない弱い人じゃん。私に勝てるわけないんだから。想うだけ無駄よ。」
プチッ
アタシの頭の中で何かが切れる音がした。
「弱い?だから!?アタシだって悩んでんの!!馬鹿にしないでよっっ!!」
アタシの怒鳴る大きな声に皆、こっちを向く。