「次は…。」
「あ…俺。」
次に当たったのは神谷雅也くん。
優しくてイケメン(涼介程じゃないけど)な紳士。
「俺は、夏本が好き。」
「へ!?アタシ!?」
「あっ!!僕も僕も!!」
えっ!?アタシ!!ていうか自分から暴露してるし(笑)
今、言ったのは男のコなのに女のコより可愛くて先輩から人気のある八坂永人くん。(通称:永ちゃん←そう呼んでるのはアタシだけ)
「駄目だよね、李乃は。好きな人いるもんね。」
紗江が言う。
「本当なの?夏本。」
「うん…(照)」
顔を赤く染めて言う。
「アハハ(笑)失恋。」
「神谷くんが諦めても僕は絶対、李乃の事、諦めないから。」
永ちゃんが宣言した。
「おぉーー!!」
それには皆ビックリして拍手喝采。皆、いつもと違う男前な永ちゃんに感心したみたい。
「お前もモテるな。」
涼介が言った。
「そんなことないよ。」
「李乃、好きな人いたんだ。」
「うん…。」
「頑張れよ。」
「……。」
-頑張れよ-
…涼介にだけは言われたくなかった。