ただずっと、君だけを。





「…ん…」


しばらくして目覚めると私は見覚えのある部屋に。


「おはよ。」


圭が私に言う。


おでこが冷たい。


熱さまシートだ…



圭が…


「圭、私…」


「熱測ろうな。あ、水も持って来るからな。」


圭はそう言うと部屋を出る。



圭はどうして…


冷たくなったと思ったら

今は暖かい。




「はい、これで熱測って。で、これ水な。」


圭から水と体温計を渡される。


「ありがとう…」


私は体温計をわきに挟むと水を飲む。


「何か食うか?」


「あ、大丈夫。あんま食欲ないから…」


「昼も食べてなかったよな。」


「…え…」


圭、気付いてたの?


「やっぱ、お前…ほっとけねぇな。」


圭が言う。


じゃあ…


「どうして…避けてたの?」


私は圭に聞く。