「黒髪ストレートが好きだなぁ…私は。」


圭みたいな…


…はっ…


「さくちゃん、俺…やってみようかな?」


川瀬君が言う。


「川瀬君はそのままでも十分いいよ。」


私は川瀬君に言う。


「本当?」


「うん。あ、でも…ストレートのがいいかも!」


「マジ?やってみよ。」


すると


「優太。次、体育だぞ。」


――ドキッ


圭が来た。


「あ、俺…さくちゃんと彩夏ちんと行くから…」


「あっそ。」


圭……


よし。


「あ、あの…圭…」


私は圭に勇気を出して声をかける。


だけど


「健司、行こうぜ!」


圭は無視して友達の元へ。


やっぱり…だめか。


私は腕につけた圭から貰ったシュシュを握る。


また泣きそうになるけど
頑張らなきゃな。


でも


本当に辛いんだ。