「咲良、可愛いね。やっぱ似合ってるね、それ。」


彩夏が私に言う。


「恥ずかしいもん…」


「大丈夫!あたしも着るから。」


彩夏が言う。


「さくちゃん、可愛いから大丈夫。」


川瀬君も言う。


「ありがとう。でも、可愛くないよ?」


私は川瀬君に言う。


「咲良、九条。着替えてきなよ。みんなで帰ろ。」


彩夏が言う。


だけど


「あ、俺…実和と約束あるから…」


圭が言う。


……え……


圭…


「咲良?」


彩夏が私を見る。


すると


「あ、圭!ここにいたんだ。」


中西さんがちょうど来た。


「ごめん、私…一人で帰る。」


私は彩夏に言う。


「咲良…」


「じゃあ…」


私は着替えと鞄を持つとトイレへ。


あー…もう

だめだな、私。