「大丈夫?」
「へ?」
「圭の事。」
……え……
「川瀬君…」
「あいつがはっきりすればいいのにな。今のさくちゃん…ほっとけないよ。」
「圭はまだ好きなのかな…中西さんを…」
「さぁな。でも…だったらさくちゃんはどうするの?」
「え?」
「いっぱい泣いて諦められる?」
「簡単に諦めるならこんなに好きじゃないよ。」
私は川瀬君に言う。
「そっか、やっぱあいつには負けるなぁ…」
川瀬君が言う。
「……え……」
「俺も彩夏ちんと同じくさくちゃんが大切なんだ。だから…何かあったら俺にもね。圭、殴るし。」
彩夏と同じで川瀬君も…
「ありがとう、川瀬君。大丈夫だよ、私は…」
私が言うと川瀬君は笑う。
「あ、放課後さ…空いてる?」
「へ?」
放課後?
「空けといてね!」
「あ、うん…」
何だろ…


