圭のバカ…。
「咲良、大丈夫か?」
圭は私に聞く。
…はっ…
「ご、ごめん…私…」
「確かにそうかもな。」
圭が言う。
……え……
「圭…」
「俺に言われたくないよな。」
「…え…」
「はっきりしないでウジウジして、結局…いつもだめになる。」
……え……
「圭?」
圭は切ない表情。
「悪い、咲良。俺…実和と話してくる。」
圭が私に言う。
「え?」
「じゃあ…」
圭は教室を出た。
圭が本当に遠くに感じた。
圭は今、誰を想ってる?
もう
だめな気がしてきた。
好きがずっと言えない気がした。
そう思ったら苦しい…
だけど
「さくちゃん?」
……え……
「…川瀬君…」
川瀬君が私の所に来た。
久しぶりだな、話すの…


