ただずっと、君だけを。






「け、圭。はい…これ。」


昼休みになると私は圭にお弁当を渡す。


「お、サンキュー!」


圭はすぐに開ける。


ドキドキだなぁ…



圭はハンバーグから口に入れる。


「ん!美味い!」


「良かった。」


私が言うと圭は笑う。


「咲良、さすがだな。」


「いえいえ。」


だけど


「圭!!」


……あ……


中西さんが圭の席へ来る。


「はい、お弁当。」


わぁ…


中西さんは超豪華なお重の弁当を圭に渡した。


「…食べて!」


中西さんが言う。


やっぱ
私より中西さんのが…


だけど


「ありがとな。でも腹いっぱいだから。」


圭はそう言うと中西さんにお弁当を返す。


……え……


「そ、そう。その子のがいいんだね。あたしの弁当のがすごいのに。」


中西さんはそう言うと教室を出た。



……え……