「あたしは咲良のがいいもん!優しいし九条に一途だし、可愛いし…」


「彩夏…」


「浮気する女なんかよりずっと咲良のが良いし。咲良泣かしたら九条、あたし殴るもん!」

彩夏が言う。


「彩夏…」


「咲良、辛いならいっぱい頑張ればいいよ。九条と1番仲良い咲良じゃん。自信…持ちなよ。」


「うん…」

私はだめだめだな。


彩夏に言われないと
きっとずっとウジウジしてただろうな。


彩夏、ありがとう…


「彩夏、ありがとう。私、頑張る…」


「うん!」


彩夏は私が言うと笑う。


恋をすると

辛さも切なさも
つきものだ。




「これ美味しいでしょ。」


「うん、5個はいけるし。」


私はパンを食べながら彩夏に笑って言う。


私、強くならなきゃな…






「め、メイドカフェ…」


本当になったよ…。


「メイドは…中西と森川が強制だな。」


クラスの男子が言う。


へ?