泣きそうになる私。
「大丈夫?咲良。」
そんな私にすぐ気がついたのは彩夏だった。
「彩夏…」
「教室、出よっか。」
「…うん。」
やっぱ彩夏はすごいね。
私の事はすぐ分かる。
「美味しいんだよ、このパン。」
「そうなんだ…」
彩夏と購買でパンを買うと屋上へ行き、話す。
「美味しいもん食べて元気だしな、咲良。」
彩夏が笑って言う。
「彩夏…ありがと…」
「…あたし、いっぱい話聞くよ!うちら親友じゃん。遠慮すんな。」
彩夏は笑って言う。
彩夏……
「あのね…中西さん、圭の元カノなんだ…」
私は彩夏に言う。
「やっぱ?何かそんな感じしてた…」
彩夏が言う。
「別れた原因は彼女の浮気らしいけど…でも、圭…まだ好きなのかもね。さっき話してたから…」
「咲良…」
私はだめな奴だよ、本当


