「あ、今日…文化祭準備だよね。」


「そうだな!咲良は何やりたい?」


圭は私に聞く。


「うーん…喫茶店とかかな。」


「…メイドカフェ?」


「あ、それは恥ずかしいよ!やるなら私は料理担当。」



「確かに咲良、料理上手いけど…メイド似合うと思うからさ。クラスの女子では可愛い方だって言われてるから…」


「え!?私が?ありえなくない?」


普通だもん…


「そうか?俺は咲良、良いと思うよ。」


……え……


――ドキッ


「な、何言ってんのさ!」


圭にドキドキだよ…


「今日、おだんごなんだ?良いじゃん。」


圭は私の髪に触れ、言う。


「へ?」


「シュシュ着けてくれてんだ。すっげー嬉しい。」


圭は笑って言う。


そんな笑顔見せられたらだめだよ、私。


「咲良、顔…赤い?」


「あ、赤くないよ…」


あー…気がついたら
顔が熱い。


圭のバカ…