「なぁ、咲良。」
「…ん?」
私は圭を見る。
「浴衣、綺麗じゃん。」
――ドキッ
「え?」
圭、顔赤い?
「あ、ありがと…」
「おぅ。」
ドキドキしてる、本当に。
圭といると私は……
「終わったな。」
「うん…」
花火はあっという間に終わった。
何か終わると寂しい…
「…咲良。」
「ん?」
私は圭を見る。
――ドキッ
圭は私を見つめる。
「咲良、俺…」
心臓がドキドキしてる、ずっとずっと。
すると
―――♪〜♪♪〜♪…
私の携帯が鳴る。
……あ……
「あ、悪い。」
圭は電話に出る。
私は携帯を見る。
…あ…
もう帰らなきゃな。
私は圭を見る。
圭は複雑な表情。
圭…?


