「く、クリーム取りなよ?」
「はは、そうだな。」
圭は指で口元のクリームを取る。
何でこんなにも
ドキドキするの…
「あ、プレゼント…もう一つ開けてみてよ?」
私は圭に言う。
「ああ。」
圭は小さな紙袋からプレゼントを取り出す。
そのプレゼントは私が雑誌で見つけたストラップ。
「お、カッコイイじゃん。携帯につけよう。」
圭が言う。
「…え…」
圭は携帯を取り出すとストラップをつける。
「あ、そうそう。鞄にもいるんだ。咲良から去年貰った奴。」
圭が笑って言う。
圭の鞄には去年、私があげた圭の好きなキャラクターのマスコットが着いてる。
分かってるよ?
そんなの言われなくても…
だって
去年、圭がそれをつけてくれた時、本当に嬉しかったの。
今、気付いたけど…
きっとずっと
私は圭の事が…
気づかなかっただけで…


