プレゼントは…
手作りケーキ
安いストラップ
そんな私って…
「でも咲良のが良いって!」
「うん…」
せっかく用意したんだもん!!
だけど
休み時間はずっと他の女子が圭を独占。
プレゼント渡すどころか
話せてもいないよ…。
そして
――放課後。
放課後こそはっ。
だけど
「圭君、委員会行こう!」
「おー…」
圭は委員会へ。
……あ……
何やってんだろ、私…
「咲良、あたし…バイトだからっ。」
「あ、バイバイ…」
彩夏は先に帰る。
私はどうしよう…
圭を待ってようかな。
だけど
「崩れてるし…」
私はケーキの箱を開けてみた。
電車、揺れたからな…
圭の机の上はプレゼントでいっぱい…
私が渡したって…
あのたくさんのプレゼントの中に一つ増えるだけ…


