「わ、美味しい…」
「ワイン入れると美味しいのよ。」
「ほーっ…」
お母さんは料理教室の先生をやった事もあっただけ、本当に料理のプロ。
「咲良、上手くできたじゃない。」
「そ、そうかな…」
「好きな子、喜んでくれるといいわね。」
お母さんが笑って言う。
「え!?」
ば、ばれてた…
「咲良、嘘が下手だからね。頑張ってね。」
「う、うん…ありがと。」
あとはプレゼント…
何がいいのかなぁ。
アクセサリーは
やりすぎだよね…
カップルじゃないもん…
あ、ストラップとか?
私は部屋に行き、
雑誌を開く。
ちょうど彼にあげたいプレゼント特集あったような……
……あ……
これ、いいかも。
それはシルバーのクロスのストラップ。
圭、カッコイイの好きだから。
喜んでくれるといいな…