だが
――ズルッ
「きゃっ。」
いきなり私は転んでしまった。
は、はわわ…
クラスのみんな、
笑ってるしっ
「も、森川咲良です。食べる事が好きです。よ、よろしくです…」
はわわわ…
顔を熱くさせながら、私は何とか前に出て言う。
な、何言ってんだろ…私
食べる事が好きとか
趣味なの?それ…
だけど
「ぷっ…最高だな、お前!俺、気に入った!!」
圭がそんな私を見て笑って言う。
……え……
それから私は圭からよくいじられるように…
席が遠くても、わざわざ奴は毎日…私をからかう。
それから圭はいつからか男友達って感じに…
むかつくけど、
私は圭といると
なぜか楽しい。
そして
高校二年、私…森川咲良はまたむかつくあいつとクラスが一緒という。


