ただずっと、君だけを。




「強いんだ、川瀬君。」


私は笑って言う。


「うん、だからさくちゃん大丈夫!!」


いつの間にさくちゃんになってるし…


「そっかぁ。でもなぁ…」


怖いもんは怖いの。


すると


「腹減った、何か買って来る。」


圭が言う。


「ありがとう!何でもいいよ!うちらは。」


彩夏は笑って圭に言う。


「おぅ。じゃあ行って来る。」


圭は私達から離れた。


圭……



「ほら、咲良っ…行かないと。」


彩夏が私に言う。


「へ?」


「王子様の機嫌、治してきな?」


彩夏が笑って言う。


「う、うん!!」


私は圭を追いかける。


だけど


け、圭…足速い…


ど、どこ!?




私は圭を探す。


すると


「森川さんじゃん!」


隣のクラスの男子が私に声をかけてきた。