ただずっと、君だけを。




圭が言うと二人は離れた。


「け、圭…どうして?」


私は圭に聞く。


「騒がれるの嫌いだし。それに…咲良と同じ班が良くて他の女子の誘い、断ったわけだし。」


「な、なぜ私?」


「咲良が1番の友達だからな、俺にとって。」


と、友達……


「そっかぁ…」


「どうした?元気ないな…」


「な、何でもないよ…」



やっぱりだめかもなぁ…







「ま、マジでこれに乗るの?」


私は彩夏に聞く。


「マジだよ!」


…うっ…


この遊園地で1番怖いと言われるジェットコースター。


「さくちゃん、顔…青ざめてる!」


川瀬君が私に笑って言う。


「ははは…」


本当にだめなんだもん。


「咲良、この後も絶叫系乗るんだぞ?」


圭がにやっと笑って言う。


「ぇえ!?」


や、やだぁ!!