「圭も同じだよ。」
私は圭に言う。
すると
「そっか。良かった、咲良とずっとこうやってたいな。」
「…え…」
「まぁ、お互い恋人作ったらそうも言ってられないか。」
圭が言う。
……え……
「圭、好きな人とかいるの…?」
私はドキドキしながら圭に聞く。
「内緒。」
圭は笑って言う。
……え……
もし
いたらどうしよう。
圭はモテるし…
簡単に私と離れちゃう。
私、どうしたら…
「咲良は?」
圭は私に聞く。
「わ、私はだめだめ。」
「いるんだ?好きな奴。」
「…え…」
どうか気付かないで。
気付いたら圭は
どんな反応する?
怖いんだよ、私。
「頑張れよっ」
だけど圭は私の頭を撫でそう言った。
1番辛いんだよ、こんなの。
涙が出そうになった私は頑張って涙を堪えた。


