「咲良、どうした?」
「へ?」
「ぼーっとしてっから。」
「あ、圭はさ…」
「うん?」
好きな人いるの?
…とか聞けない。
「やっぱ、何でもない…」
「何だよ?」
勇気がない私。
「そうだ、咲良。購買行かねぇ?腹減った。」
「購買…」
「咲良の好きなパン、安売りだとよ。」
「ほ、本当に!?それは行かなきゃ。」
「だろ?」
やっぱり圭とは
友達なままだよね…
「森川と圭…仲良いな、やっぱり。」
川瀬君が言う。
…え…
「友達だからな。」
圭が笑って言う。
友達……。
「咲良、購買行くぞ。」
「あ、うん…」
圭が好きって気付きたくなかったな。
ずっと友達でいた方が
良かったな。
そしたら
切なく辛い思いをしないで済んだのに…
私は今日も君を想う。


