「ごめん、すっげー待たせて。」
「ううん。」
「咲良。」
「…ん?」
「綺麗になったな。」
「ぜ、全然変わってないよ!圭が変わったんだよ。」
「そうかな。」
「うん。痩せた…ね。ちゃんと食べてる?ちゃんと休んでる?」
「平気だ。俺、強いから。」
「そうかな…」
「やっぱ相変わらずだな、咲良は。」
「…え?」
「咲良は咲良のままだな。」
「ど、どうせ私は子供。」
私が言うと圭は笑う。
「咲良。」
圭はいきなり私を抱きしめる。
暖かい…
久々の圭の温もり…
匂い……。
「圭…おかえりなさい!」
「ただいま、咲良。」
胸がいっぱいになる。
会いたかった、
すごくすごく…
「咲良…ずっとずっと会いたかった…」
圭は強く私を抱きしめ言う。
「うん…」
「側にずっといて欲しい。もう…離れない。」
圭……