大丈夫…だから。


だけど


涙はやっぱり抑えられない。


私は泣きながら帰った。


すごく寂しいよ?


けど、

寂しい気持ち我慢して待つから。


私、強くなるんだもん!





――ガチャ


「ただいまー。」


私は帰宅。


あ、お母さん達いない…


私は部屋に入ると圭から貰ったプレゼントを開ける。


……あ……


中から出てきたのは桜のピンどめ。


か、可愛い……


私はピンどめを前髪につける。


ありがとう…圭。

宝物、また増えたなぁ。


「…っ…」


あぁ…また泣いちゃうな。


けど、


今日だけはたくさん泣いちゃうの良いよね?


これからは頑張るから。


ちゃんと待つからね、圭。








「成績落ちたぁ!」


「咲良ってば!」


あれから一ヶ月すると
私は三年生になった。


受験生…