「ごめん…」
「さくちゃん。」
「ん?」
圭は突然私にキスをした。
「け、圭…」
「すっげー好きだよ、咲良。ずっとずっとそれは変わらないから。」
圭…
私は涙を流す。
すると
「ば、バカ…泣くなよ。咲良はもう…」
「だ、だって…」
やっぱり涙抑えられないや…
だけど
「咲良、これやる。」
圭は私に小さな紙袋を渡す。
「これは?」
「後で開けろ。」
「は、はい。」
…あ…
圭は電車に乗り込む。
そろそろ時間…。
「じゃあな…咲良。」
圭は寂しい表情で言う。
「うん!!」
「またな。身体気をつけろよ。何かあったら言えよ?すぐ飛んでくからな。」
「うん!圭…私、待ってるから!ずっと…」
私がそう言うと電車の扉が閉まった。
大丈夫だよ。
私は涙を堪えるのを頑張って笑顔を作り、圭を送った。


