暖かい。

大好きな時間。


だけど


夕飯を終え、お互いお風呂に入るとベッドへ。


「暖かいね。」


私は圭に抱きつき言う。


「ああ。」


泣かないよ、私は大丈夫。


「咲良、約束する…長くは待たせないから。」


圭が言う。


「うん…」


「離れても気持ちは離れないからな。」


「圭…」


「大丈夫だ。」


「うん…」


辛くても…大丈夫。

私達は何があってもきっと乗り越えられるよ。


「咲良…」


圭は優しく私の頭を撫でる。


大丈夫…

私は圭に抱きしめられながら眠る。


暖かい、本当に…

本当に大好き。







――翌日。


――カタン


私が起きた時、圭はスーツケースを整理していた。


「圭…」


「あと一時間したら出るよ。」


「お、送るよ!」


「ああ。」


だめだ…もう本当に寂しいよ。