「そうだったな。」
「最初、嫌な感じな男子だと思ったんだから。」
「俺、素直じゃなかったからな…最初は。」
「本当だよ。可愛くないんだから。」
「仕方ねぇだろ。咲良が可愛いからいじりたくなって…つい…」
「…え…」
「惚れてたから、あの時からずっと。」
「圭…」
「長かったけどあっという間だな。」
「そう…だね。」
やばい、寂しいって言いそうになっちゃった。
だめだよ、私。
泣かないもん。
だけど
「ふぅ…腹いっぱい。」
圭は私の膝を枕にして寝転ぶ。
「け、圭!!」
「気持ち良いな…眠たい。」
「もお…」
だけど
だめだな、もう泣いちゃいそうなの…私…
「ねぇ、圭。咲良は圭の事、ずっとずっと大好きだからね。信じて待つから…」
私は圭に言う。
だけど
「もう…寝てる…」
圭ってば…


