「好き…」


圭が好き…?


あー…そうか。


やっと実感した。


出会った時から
きっとずっと…


圭の事が…。


「咲良、大丈夫だよ。あたし、応援するし。」


彩夏は笑って言う。


「うん…」


だけど


私と圭は友達だ。


圭の言った特別の意味は
分からない…。


でも

それでも私が圭を好きな事はきっとずっと変わらない気がした…。


こんな気持ちになれたのは圭が初めてなんだ。




友達以上の特別な存在なんだ…圭は。



私は…圭が好きなんだ。





「咲良、おはよ。」


「お、おはよう。」


あれから学校に行くと圭を意識してしまう。


圭が…好き…。


「そういえば、次は校外学習だぞ?楽しもうな!」


圭は笑って言う。


「う、うん!!」


校外学習…。


圭と同じ班だ……。