「あ、ありがと…」
「九条呼んで良かったよ。咲良、あそこで泣きそうだったし…」
「うん…」
「やっぱわかったでしょ?九条がいいって…」
彩夏は私に聞く。
「え?」
「咲良が気持ちはっきりしないからだよ?あんなカラオケ誘ったの…」
「へ?」
「好きなんでしょ、九条が。」
「私が…圭を?」
初めて出会った時から
なぜか
ドキドキしていた。
仲良くなる内に会うのが楽しみになっていた。
友達だから…特別だから
そう思ってた。
だけど
「特別…」
頭から圭が離れない。
カラオケで圭が助けに来た時、私は本当に嬉しかった。
ドッジボールで私を守ると圭が言ってくれた事が嬉しかった。
好き…なの?
私のドキドキはずっと
止まらないでいるんだ。
圭に出会ってからずっと
その意味は……


