「ごめんね。私、不安にさせてばかりだね。さっきも上手く言い返せなくて…本当にだめだな…」
「確かに遠距離は難しいだろうし、不安だよ。けどさ、それでも乗り越えられるのが俺らだと思ってるから。」
圭は私に言う。
「…え…」
「大丈夫だ。気持ちは同じなんだから。それに…咲良に何かあったら、俺…こっち来るから。」
「え？」
「咲良が本当に大切な特別な存在だからな。」
圭……
圭の言葉は暖かくて安心する。
気が付いたら涙も止まってた。
圭はそういう人。
だから…大好きなんだよ。
「圭！」
私は圭に抱きつく。
「さ、咲良…」
「本当に大好き…」
私が言うと圭は笑う。
嬉しいな…
圭、妬いてくれたのか…
よ、よし。
「圭。」
圭の身体から離れると私は圭を見つめる。
「ん？」
ドキドキだ。
けど…
私は圭に自分からキスをした。
