「圭、あのね…」
「圭!」
「おー…」
圭は友達の元へ。
圭……
怒ってるのかな。
私がはっきり断らないから…。
私が好きなのはずっと圭だけなんだよ…?
――昼休み。
「森川先輩!」
健介君が私の元に来た。
「あの、健介君…私は…」
「お弁当美味そうですね!良いなぁ…」
「あの…」
――グウーッ…
…あ…
健介君のお腹が鳴る。
「食べる?」
私が聞くと健介君は笑って頷く。
困ったな…
こんなに懐かれたのは初めてだよ。
けど…
私………
「健介君、私は絶対あなたと付き合えないよ。」
私は健介君にはっきりと言う。
「…え…」
「私は本当に大切で大好きな人がいるの。だから、気持ちには答えられないの。ごめんなさい…」
ちゃんと伝えないと。


