私は圭といると
ドキドキしまくり。


圭は他の男子と違う…


友達っていう感じが…。


私……


「今日は色々ありがと。」


「いいって。咲良と休みも会えて楽しかった。」


「圭…」


「咲良は俺の特別だよ。」



「…え…」


――ドキッ


特別……?




「帰ろうぜ。」


「あ、うん…」


私は圭の特別…。


それって………



帰り道、圭とは一言も交わさなかった。


「じゃあな。」


「う、うん…」


お別れの挨拶だけ…


何でかな…


圭にだけなんだよ?


こんなにドキドキして…
こんなにもワクワクする


学校に行く度、
圭に会えるんだって…


気が付いたら私…


「咲良!」


「…あ…」


家の前に着くと彩夏がいた。


彩夏…


「ほら、バッグ!」


彩夏は私に私のバッグを渡す。