ただずっと、君だけを。




「俺もだ。」


「何だか眠たくなってきたなぁ…」


「咲良、よく寝るよな。」


圭は笑って言う。


「学校の冷たい机より圭の隣のが良いね。」


私が言うと圭は私の頭を撫でる。


「寝るか。」


圭はそう言うとベッドに入る。


「咲良、来いよ?」


「う、うん…」


「何もしねぇよ、今は。」


「今は!?」


「冗談だよ。安心して寝ろ。」


「うん…」


私は圭の隣で眠る。

暖かい…落ち着くな。


圭の匂いも温もりも
大好きだなぁ。


圭は私の頭を優しく撫でる。


圭がこうしてくれる度にキュンとなるな。


こんなに今が幸せだと、離れるのがどんどん辛くなっちゃうね。





だけど……





「さ、咲良!!行くな!」




…はっ…


私は圭の大きな声で目覚めた。


圭……


「夢か…」


圭はうなされてたみたいだ。