ただずっと、君だけを。




私は立ち上がる。


「帰ろっか。帰りにクレープでも…」


私が言いかけると、圭は私を抱きしめる。


「け、圭…?」


いつもより強い。

まるで何かが不安みたいで…


「圭…どうしたの…?」


「悪い。」


圭は私の身体を離す。


圭…


私は圭の頭を優しく撫でる。


「大丈夫だよ。」


私は安心させるように圭に優しく言う。


「咲良…」


すると圭は私に優しくキスをした。


圭も不安なんだ…
本当は。


私には
何も言わない。


けど、分かるんだ。


大好きな人の事だもん。


「圭…」


「か、帰るぞ。」


圭は私の手を引く。


すごく愛しい。
圭の事が。


ずっと時間が止まれば良いなんて思ってしまう私もいる。


圭も私と同じ気持ちでいるのかな…?