ただずっと、君だけを。




「修学旅行での話。あと、電車同じだからよく先輩見かけてたよ!」


「そうなんだ!声かけてくれれば良いのに!」


「じゃあ、今度から声かけます!」


健介君は笑って言う。


可愛くて良い子そうだなぁ…


けど、実和の弟が
なぜ私に?


「俺も森川先輩と仲良くなりたいなぁと思って。」


健介君は私に言う。


「へ?」


「だから勇気出してクラスに来てみたんです。」


そう…なのかぁ。


「健介、咲良の話したら…会いたいっていつも言ってたのよ。」


実和が言う。


「そんな…私なんて…」


「俺、森川先輩の事…気に入ったんです!また、クラス来ていいですか?」


「あ、うん…」


「じゃあ、また。」


健介君はそう言うと教室を出た。


何だったんだ…


「咲良、やるな。」


彩夏が言う。


「へ?」


「咲良も一部の男子に人気なんだよ?知らなかった?」


「な、なぜ私が?」